ケニアのエイズ事情。
こっちに来るまでHIV・AIDSのこと全くといっていいほど知らなかった。ただカバーしときゃ大丈夫ってくらいにしか考えてなかった。
ウチの父さんのもう一つの仕事。HIV・AIDSの啓発活動。おもにdeaf社会でのHIV・AIDS撲滅、予防、認知を行ってる。ケニア各地をおれより5才年下のTOYOTAカローラに乗って講演会やイベント参加のために走り回ってる。
この休みに入って時間が有り余るようになったから、HIV・AIDSのこともっと勉強しようと思った。今日は朝から父さんのオフィスにヒッキー。色んな資料を物色。プラス整理の手伝い。
ICYEケニアのセミナーでもHIV・AIDSのことは少し勉強した。それまでHIVとAIDSの違いなんて知らないほどで、この国ではものすごい問題になってるのに、自分が全くの無知ってことがイヤになってきてた。
HIVはウィルスの名前。AIDSはHIVウィルスによって発症される「後天性免疫不全症候群」って病気の略称。こんなんおれ学校の授業で習ったことあったんかな?あったのかもしれないけど、たぶん他人事で興味なかったから聞いてなかったんだろうね。
よく聞かれたのは「日本にもHIV・AIDSはあるの?」ってこと。もちろんある。でもケニアほど患者は多くない。すると今度は「なんで少ないの?」って聞かれる。。。
わからない。
政府レベルや個人レベルの対策だけで見たら、ケニアのほうが圧倒的に患者が少なそうに見える。たまに街中でコンドーム配ってたり、エロ本なんて御法度。たぶん出版規制がかかってる。せいぜいグラビア誌くらい…はぁ~orz ネットではポルノサイトに接続できないようになってる。なにより8歳の子どもですらセックスがどういうものなのか知ってる。コウノトリが赤ちゃんを運んでくるなんて話、ケニアにはないと思う。
そこまで徹底してるのに患者数はケニアのほうが圧倒的に多い。人口の46%がHIV感染者。。。ほぼ2人に1人。このことを3ヶ月くらい前のICYEケニアのセミナーで聞いた。このデタラメな比率。今になって信じられるようになった。
いつかの記事に書いたけど、Stellaの両親は病気で亡くなってる。その病気ってのがAIDS。Ruffiのお母さんもAIDSで亡くなった。他にもAIDSで両親もしくは片親を亡くした子はいる。
こんな小さな学校にそういった境遇の子が何人もいる。日本にいたとき、それが国内にあるって知ってたけど、自分とは関係のない次元の話だと思ってた。
たぶん日本人のおれの友達にHIV感染者はいない。これにはなんの根拠もない。ただなんとなくそう思うだけ。でも的中率かなり高いと思う。
でもケニアでは違う。突然人が消えたり、出てきたと思ったら亡くなってたりする。親がいない子。理由は離婚だけじゃない。かなりの確率でAIDSによって親を亡くしてる。
自覚していない人も多い。特に田舎になればなるほど、検診する人は少なく、誰かが死んだとしてもAIDSと見なされず、ただ病気で死んだとだけ認識される。だから国全体としての危機感はあっても、田舎の個人やコミュニティとしての危機感は低い。なにも対策がなく、ただ蔓延していく。
HIV・AIDSは何も患者本人だけを苦しめる病気じゃないって感じた。まわりの色んな人を巻き込んで不幸にする。Stellaを見てるとそれがよくわかる。
あの子は両親をAIDSでなくしてる。。。ってことはさ、その二人から生まれた自分にもHIVが感染してるかもしれないんだ。もちろん、それは可能性だけの話であって、医者でもない素人が決めつけたり、考えすぎていい問題じゃない。自分の感染の可能性をStellaは理解してる。ただ検診を受けたことはあるはずなのに、誰にもその結果を話さない。
それだけじゃない。ウチらはよくサッカーした後に空ボトルに水を汲んで回し飲みする。でもStellaは絶対にそれに手を出さないし、自分が使ったコップやボトルは丁寧すぎるくらいに洗う。
自分がHIVに感染してることを知ってるのか、そもそも検診を受けたことがなくて不安を感じてるだけなのか。もしかしたらただのキレイ好きなのかもしれない。。。
それは本人にしかわからない。校内のHIV管理は父さんがしっかりやってる。だから敢えて他の人から検診を進める必要もないし、周りがむやみに心配する必要もない。
なによりHIV・AIDSの話になるとStellaは急に口を閉ざす。だからこれからもStellaに対してHIV・AIDSのこと話すつもりはない。もちろん授業で扱うときは別だけど。
最後にHIVの出現について。
もともとは人間社会にHIVなんてウィルスなかった。近代になってから発生した病気。それはサルから伝染してきた。たしかチンパンジーだったかな。サルのウィルスの名前…忘れた。SとVはあった気がする。あるときそのウィルスを持ったチンパンジーを狩った人が、その血に触れて感染した。彼がHIV感染者第一号。
ダメだ。。。大して覚えてない。父さんのもってる資料の中には生徒の秘密情報もあったりする。だからすべての資料をコピーさせてくれないんだよね…
ヤバイ。今日1日中Stellaのこと考えてたら久しぶりに会いたくなってきた。なんかもう休みいらない。早く学校始まらないかな、早くBrianを半ベソかくまでイジメたいよ。。。
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コメント
3年前くらいかな…剣祭でコンドーム配ってたっけな~無駄に何回も通っていっぱいもらって帰った記憶がある…
投稿: シゲ | 2006年12月 5日 (火) 09時26分
日本でもHIV感染についてはもんだいになっています。ここ数年で患者が激増している様です。ただ,感染しても早期発見 早期治療をすれば、発症 を遅らせる事が出来ます。
その子は御両親ともAIDSだったのでしょうか…
その子が色んな物を共有したり、しなかったり、AIDSの話になると口を閉したりする話しはちょっとむねがしめつけられてしまいました。そのこが感染しているかなんて分かりませんが。
投稿: くまり | 2006年12月 5日 (火) 10時15分
カナダでもAIDSは問題になってるよ。
ここではドラッグとAIDSの関係が難しい。
ドラッグはほぼ全て違法なんだけど
厳しくすると同じ注射器を使うんだって。んで、AIDSが広がる。
だから、ドラッグは違法なんだけど無料で注射器を使うことが出来る場所を政府が提供してた時期もあったんだ。
これって矛盾してるけどドラッグでラリって死ぬより、子供たちがAIDSで死ぬことの方がよっぽど問題なんだろうな。
投稿: たくや | 2006年12月 5日 (火) 10時44分
先進国でAIDSが増え続けているのは日本だけなんだって。
だから、日本でAIDSは無関係なわけないんだ。
なのに、俺達日本人はAIDSに対して全く無知だし、関心すらもってないのが現状なんだよね。
それに、なんか日本って性教育とかにわけわからんくらい抵抗もってて教える機会がほとんどないんだよね。
投稿: しうすけ | 2006年12月 5日 (火) 14時46分
☆松ぼっくり
おれ高校のとき友達と歩いてたらコンドーム配っててさ、友達は渡されたのに、おれにはくれなかった…
ナゼだ!? orz
☆くまりさん
おれはホントにわかってなかったです。
日本にあるのは知ってたのに、
んなこたぁ~ない。
なんて考えてました。
ただ今のあの子は風邪ひいてもすぐに元気になるし大丈夫なのかな…なんて思ってますけど。
素人のおれにはただ健康であってくれって願うことしか出来ないんですよ。他のことなら先進国自慢の富で助けられるのに…
☆たくや
ケニアにもドラッグあるよぉ~↓↓
ウチの近くの畑で原料の栽培してるし…
注射器使うやつは見たことないな。入場料が安いクラブとか行けば手に入るらしい。絶対行っちゃだめとか言われたけど…
娼婦のエネルギー源だって。
たまに夜の街歩くと何度も声かけられる。
しかも美人が多いんだ↓↓
この前「ノーコンドーム」って言われた。
きっといつまでたっても感染の問題は解決しないんだろうな。。。
投稿: モヤ | 2006年12月 5日 (火) 15時04分
☆しうすけ
そうなんだ。なんかそういうの聞くとますます無知な自分がイヤになる。。。
確かに消極的だね。ウチの学校では週1で男女に分かれて性教育のセミナーがある。
けど、おれは日本でそんなに受けたことないな。
ほとんど独学か、しうすけに教えてもらったくらいだ…
投稿: モヤ | 2006年12月 5日 (火) 15時20分
あたしのケニア人の友達もスクールカウンセラーみたいなことしてて、
やっぱりAIDSとかについて教えてるよ。
こーゆう外国にいると日本の教育って何もかもが遅れてるって実感するよ><
留学来て本当よかったと思うよ。いろんなことに気づいたよ。
AIDSに対してうちらにもできること見つけてかなね★☆
投稿: みずえ | 2006年12月 5日 (火) 15時42分
だからいったろう。ゴムは大切だと・・・
投稿: G | 2006年12月 5日 (火) 17時53分
☆みずえ
おれはケニアに来てよかったのか、来ないほうがよかったのかは紙一重だな。もしStellaが感染してしまっていて、それをおれが知ったら、おれはココに来たこと後悔すると思う。。。
わからん!
☆Gさん
すげっ!コレを予想してのあのコメントだったんすか!?
そんなGさんには天然のゴムの木をプレゼント。
これでもう買う必要ナシですよ!
投稿: モヤ | 2006年12月 6日 (水) 00時41分